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微差圧計・微差圧スイッチの用途例

2018/03/27(火)

微差圧計・微差圧スイッチの多くは、空調換気設備に関わるところで使用されています。

 

今回は、微差圧計・微差圧スイッチの用途について、まとめます。

 

代表的な用途は、主に3つあります。

①静圧の計測

②圧力損失の計測

③風速・風量の計測

 

具体的には

①静圧の計測

微差圧計は名前の通り、微量な「差圧」を計測する製品ですが、高圧側(H側)を

配管に接続し低圧側(L側)を配管せずに大気解放する事でゲージ圧を計測する

圧力計の様な使い方ができます。

(ゲージ圧は大気を0とした時の圧力。大気解放することで、配管内と大気との

差圧を計測することになるので結果的にゲージ圧と同じになる。)

 

通常の微圧計の測定範囲下限が1kPa(1000Pa)程度であるのに対して微差圧計では

50Pa~1000Paの範囲を測定する事ができます。

微差圧計は微圧計よりも更に小さなゲージ圧を測定するための選択肢としても

お使いいただけます。

例えば、クリーンルームでの利用などが考えられます。

クリーンルームでは浮遊微粒子や生物が入り込みにくいように室内の気圧が

高められていますが、その圧力非常に小さく通常の圧力計では測定困難です。

 

微差圧計のH側からチューブを使ってクリーンルームへ配管しL側を室外へ

配管するとクリーンルームと室外(大気圧)の差圧を計測することができます。

 

圧力の調整をするために、警報などを出したい場合は途中で分岐させて

微差圧スイッチを設置することもできます。

微差圧計でモニターしスイッチで制御します。

 

②圧力損失の計測

上記と異なって、実際に差圧を計測する使い方になります。

例ではフィルターの目づまり監視があります。フィルターを通過する前(一次側)へ

H側に、通過後(二次側)をL側に接続します。フィルターの目に詰まりが全くない

場合、差圧はゼロとなります。運用していく中で徐々にフィルターに埃が

ついていき、やがて徐々に差圧が発生します。差圧が○Paになったらフィルターを

交換・洗浄するなどの管理が考えられます。

 

③風速・風量の計測

ピトー管やオリフィスを利用すると、差圧から数式を使って風速や風量を

求めることができます。

 

当店で在庫している長野計器の微差圧計・微差圧スイッチ

微差圧計

DG70、DG85、DG87

微差圧スイッチ

CL13、CL14

微差圧トランスミッタ

KL14

デジタル微差圧計

GC30、GC62

 圧力計の種類