液体の圧力を測定する際、気を付けなければいけないことがあります。
それは下記の図のように、配管と圧力計との間にヘッド差がある場合、配管内の圧力と圧力計が示す圧力に、差が発生してしまうのです。
※図の「H」がヘッド差です。
水の圧力を測定する場合で、圧力レンジ0~0.1MPaの圧力計を配管の高さより1m高い場所に取り付けたとき、圧力計が指し示す値は、実際の圧力より約0.01MPa低くなります。
仮に圧力レンジ0~0.1Mpaの普通型圧力計を取り付けていた場合、最小目盛は0.002MPaなので、目盛5つ分に相当します。
また、同じ条件で配管より1m低い場所に取り付けたときには、圧力計が指し示す値は、実際の圧力より約0.01MPa高くなります。
予め取り付け位置が分かっている場合には、実際の圧力に対して低くなる分/高くなる分だけ指針を調整することもできます。